ありがとうザッカーバーグ（発症5カ月12日）

８月にリハビリ病院に転院し
10日後に自分でスマホに撮った写真を
facebookにアップできるようになって
オットの世界は劇的に変わりました。

自分はここにいる。
それを写真で知らせることができる。

その安心感。

病室で撮った写真に「いいね！」がつくと
それはそれは嬉しそうで。
友達が撮った写真に「いいね！」をつけると
妙に満足そうで。

遠く離れた場所や、閉ざされた空間にいるときに
SNSやメールで友達と繋がることで
力づけられた経験がある方は多いと思いますが
失語症のオットにとっては
読めなくても、書けなくても
写真だけで繋がれる
facebookはまさに最強のコミュニケーション手段で
傍らでみていたワタクシは
「ありがとうザッカーバーグ」と日々呟いておりました。

ようやく退院できた今も
まだまだ読み書きが満足にできないので
facebookには写真だけをアップし続けています。

「だからこそ、写真の力を肌身で感じる」と
「この経験は、きっと無駄にならない」と
「失語症者にしかわからない写真の可能性があるはず」と。

と、いう意味のことを
つっかえつっかえ言いながら
「公文のあいうえおカード」をめくっています。

加藤のお友達の皆さん
（そしてもちろん、コメタニのお友達の皆さんも）
2012年は、ご心配・ご迷惑をおかけいたしました。
本当にありがとうございました。
2013年は、ゆっくりとリハビリに努めながら
失語症の状態を不思議がり、面白がり
そして力にしていきたいと思っています。

新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。