失語くんのツマ・米谷は、オットのリハビリを通して言語聴覚士という仕事を知りました。 言語聴覚士は「話す」「聞く」「食べる」ことに困難を抱えている方の評価やリハビリをする専門職です。脳卒中の後遺症で失語症になった方の訓練やサポートも、言語聴覚士の仕事のひとつです。

へえ、そんな仕事があるのか、何だか面白そうだぞと、49歳でうっかり言語聴覚士養成の専門学校に入学し、あまりのハードさにすぐに後悔。それでも2年間ぎゅううううううっと絞られて、どうにかこうにか国家試験に合格できました。現在は言語聴覚士としてリハビリ施設で働いています。

専門職としてオット以外の失語症の方と向き合うようになった今、改めて「失語くん」を読み返すと、当時は気づかなかったことも見えてきます。そんな「いまだから書ける」ことをポツポツと書いていきます。

2019

March

26

復職できるの?

休職期間は主治医には決められない オットが回復期リハビリ病院に入院していたとき、会社の方から医師の診断書を提出するよう言われました。それがないと、休職が認められないと。当然ですね。すぐに主治医にお願いし、書いていただいた…

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2019

March

12

失語症は治るの?

元通りになるのは、1年後? 2年後? オットが脳出血になり、生まれて初めて失語症という言葉を知りました。もちろん、失語症の人と接するのも初めてです。わけのわからない言葉(ジャーゴン)を話すオットに戸惑いながら、まあ3カ月…

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2019

March

4

「失語症」って何だ?

3カ月で自然に戻るかと 2012年7月。オットが倒れたと連絡をうけ、駆けつけた急性期病院で「言葉に障害が残る」と聞かされました。そのときは「いやいやそれより、命に別状はないんでしょうか」と質問し、まあ大丈夫ですよと言われ…

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