字幕を読む（発症6カ月21日）

読むのが苦手なタイプの失語症者と暮らしていると
「代わりに読む」ことが多くなります。

私は７年ほど前から
「視覚障がい者と一緒に映画を楽しもう」という活動をしていて
ここでも「代わりに読む」ことが多いのですが
オットが失語症になってから
ああ、読めないとはこういうことか
これまで見えない人の「代わりに読む」をしているつもりでいたけど
全然わかっていなかったなあ
と気づかされることが、よくあります。

そのうちのひとつが、テレビのニュース。
たとえば「2020年のオリンピックが東京に決定」したとしましょう。
ニュースが始まると、アナウンサーの顔がパッと大写しになり
画面下には「2020年東京五輪開催決定」の文字。

私「えええええっ！決まったんだ！」
オット「何が？どうしたの？」

この時点でアナウンサーは
「アイオーシー、国際オリンピック委員会は
2020年夏のオリンピック開催地として〜」
などと言っているため
オットにはまだ核心部分が伝わってないわけです。

ほんのわずかですが、タイムラグが生じる。
本人にとっても、家族（わたし）にとっても
ちょっとしたストレスです。
今は、できるだけ「テレビに字幕がでたら、すぐ読む」を
実行しようとしていますが
ビッグニュースになればなるほど、やっぱり驚きのほうが勝って
「えええええ！」が先に出てしまう。
すまんね＞ダンナ

こんな体験を、また視覚障がい者との活動にも活かせたらいいなあ
などと思いつつ、なかなか復帰できなくてすみません＞関係者の方々
（活動の詳細はリンク先をご覧くださいませ〜）

ヨコハマらいぶシネマ
http://www.koganecho.com/hamalive/

シティライツ
http://www.citylights01.org/