BLOG版ウチの失語くん

言葉のチョイス(発症8カ月3日)

Posted on 2013年3月22日

オットは病気をしてから
ときどき妙な言葉のチョイスをするようになりました。

一度失って、新たに覚え直したからか。
それとも
記憶にはあるけど、口に出すとき混乱してしまうのか。

わざわざ訂正するほどではないんですけどね。
前はそんな言い方してなかったよね……。
と、モヤモヤする。

たとえばですね。何かを食べたときにこう言います。

「とっても美味しい」

「美味しいよ」ではなく「美味しいね」でもなく
「とっても美味しい」(以上)
47歳のおっさんがニコニコ笑ってこう言うと
なんかねー不自然。どうも芝居がかって聞こえる。

私が作った適当料理を食べてるときに
「これ、とっても美味しい」
とニッコリされると、軽く戸惑います。
そして
正直、ちょっと気持ちがあがる(笑)

ラブリーなんですよ、この台詞の響きが。
試しに声に出して言ってみてくださいませよ。
男子がここぞというときにコレを使ったら
モテ度アップだと思いますよ。
本人のキャラクターによっては
オネエ疑惑をもたれるかもしれませんが。
まあ、それはそれで(笑)

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みなさまからのコメント

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  1. らぁちゃんママ

    先日のコメントにご返信有り難うございました。
    早速、YouTubeのチャンネルを登録させていただきました。
    またゆっくり拝見させていただきますね。

    ”妙な言葉のチョイス”は、素敵な優しい言葉のチョイスですね。
    うちの夫は、ほとんどお喋りができませんので、とっても羨ましいです。
    夫もいつか行く道・・・そう思って、楽しみな気持ちになれました。
    発症時、先生に全失語と言われて、それはどういうことですかとお尋ねしたのが昨日のことのようです。それを思うと、現在の夫が頼もしく、すごいなぁと。
    夫が初めて口にした言葉は”ありがとう”でした。
    以来、何をしても、どこに行っても、誰に対しても、ありがとう!なのです。
    時々それが”ありがとさ~~ん”になったりします(笑)
    それから、お疲れさまも言えてたんですが、今はあまり言いません。
    オウム返しも、言えないときの方が多い。
    ですが、ありがとうが言えるので、周りの人はみな幸せな気持ちになれます。
    それと、飛び切りの笑顔。有り難い限りです。
    少し、だいぶん?年齢が若返る時があって、とってもかわいいうちの夫です。
    ・・・・・・今日はこのあたりで失礼します。

    それではまた・・・なかなか先に進めないですがまた読ませていただきますね。

  2. 米谷 瑞恵 Post Author

    らぁちゃんママさま

    ご主人は「全失語」と診断を受けたのですね。
    世界がひっくり返るぐらいの驚きだったでしょう。
    とびきりの笑顔を「有り難い」と感じられるようになるまで、多くを乗り越えてこられたと思います。
    本当に大変でしたね。

    ウチのオットは失語症のタイプは違いますが、やはり少し「若返り」ました。
    私もそれを「有り難い」と思っています^ ^

    これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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