ローマ字変換(発症7カ月13日)
Posted on 2013年3月1日
数日前
パソコンの個人レッスンをしてもらおうと
ノートPCを持って高次脳機能障害センターに行った
ということを書きましたが。
この日は
ローマ字変換表を見ながら
ポツポツとキーボードを打ってきたようで
「来週までに、これを練習してきてね」と
宿題を出されました。
で、きょう家でパソコンに向かっていたので
どれどれと覗きこんだところ……
ちゃんと書けてる
私「これって、先生が書いたんじゃないよね?」
オット「自分で家でやった」
私「すごいじゃん! どのぐらい時間かかった?」
オット「わりとすぐできた」
ホントか?
試しに「た」を打ってみて、と頼んでみると
まず変換表で「TA」と打つことを確認
→キーボードで「T」を探す(1秒ぐらいで見つかる)
→左手の人さし指で「T」を打つ
→そのまま何も見ずに小指で「A」を打つ
はあああ、そうですかー。
子音は少し手間取るけれど
母音は当たり前のようにサッと打ってるんですね。
私「どうして打てるの? 覚えてた? 思いだした?」
オット「何かわからないけど、できた」
失語症の人の中には
書けない読めないしゃべれない、だけど
なぜかパソコンのキーボードだけは身体が覚えてて
打てるという人もいるようで。
(IT関係の人に多い、という説もあり)
ウチも、もしかしたらそのケースかも、と
入院中にノートPCに触らせたことがあったのですが
そのときは、うんともすんとも反応がなかったので
そうか違ったか、と思ってたんですよねえ。
退院してから、いろいろな刺激を受けて
あっちのシナプスとこっちのシナプスが繋がって
ようやく身体がなんとなーく思いだしたのかも。
まあ、ホントになんとなーくで
まだまだスムーズにはいかないのですけれど。
脳の不思議さに、改めて驚かされた
春一番の宵でございました。