BLOG版ウチの失語くん

買い物の練習(入院中のこと)

Posted on 2013年1月22日

日曜日に「ひとりでお出かけ」したのが効いたのか
月曜、火曜と寝てばかりおります。
睡眠は脳の機能を回復させるらしいので
まあ、これもリハビリということで(笑)

この隙に、入院中の話を忘れないうちに。

リハビリ病院に転院して1カ月ほど過ぎた頃
だいぶ足がしっかりしてきたので
建物の中なら自由に歩き回ってよし
との許可がでました。

ということは
病院内にあるコンビニにも、ひとりで行ける
ということで。

それまで飲み物などは、私が買ってきていたのですが
「自分で買う練習してみる?」
ということになりました。
前にも書きましたが
オットは(今よりもさらに)数字が苦手な状態で
作業療法士の先生について、お金のやりとりを練習していたところ
だったので、これもまたリハビリの一環ということで
とりあえず3000円位渡してみるか、と。

となると、お財布も必要だね。
家に帰って、部屋をグルリと見回して
以前、友達のノンちゃんにプレゼントしてもらった
がま口を発見。これでいいかなー。

軽い気持ちで、がま口に1000円札を3枚入れ
「はい、これを使ってごらん」とオットに渡しましたらば
2日目、3日目と、どんどん重くなっていく。
おお、なんかこれ、覚えがあるぞ。
海外旅行で、うまく小銭が出せなくて
お店で焦って、ついお札ばかり出しちゃって
おつりがジャラジャラたまっていく、あの感じ。
オット、リハビリ病院のコンビニで、海外気分満喫であります(違)

でも、これでは練習にならない。
そこで、オットと一緒にコンビニに行き
店員さんに
「お金を使う練習をしているので
小銭を出すのに時間がかかりますが、よろしくお願いします」
と御挨拶しました。

しばらくすると、がま口の小銭がスルスルとなくなり。
「ちゃんとお金出せるようになったね」
とオットに言うと
コンビニの店員さんが、根気よく待っているだけでなく
ときどきお財布をのぞいて
「それと、これですね」と手伝ってくれるのだそう。
ありがたい。ありがたい。

それにしても、がま口にしてよかったなあ。
普通のお財布よりも中がみえやすいから
人の助けが必要な時期には、まさにうってつけでした。

半年後、退院してから
がま口をくれたノンちゃんに
「前にもらったお財布が、ものすごく役にたったんだよ」
とお礼を言うと
「私も人にお財布の中みてもらうことあるから、よくわかるよ」と。
ノンちゃんは視覚障がい者、なので
偶然ですが、オットに便利なお財布を選ぶことができた
というわけなのです。

いろいろなところで、いろいろな人に助けられて
無事に買い物もできるようになったオットは
まだグウグウ寝ております(こりゃ、明日の朝まで起きないな)

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