Abema Primeに出演しました(発症9年8カ月13日)
Posted on 2022年4月2日
Abema Primeに出演してきました。
ブルース・ウィリス失語症の報道があった日の夕方に「失語くん」ホームページ経由でメールが届き、翌日の生放送に出演して欲しいとのこと。正直私はビビって、すぐに断ろうとも思ったのですが、依頼メールの文章がとても真摯できめ細かい配慮があり、なおかつウチのホームページ、YouTube、取材記事に目を通してくださっていることがよくわかる内容だったので、心が動きました。オットに相談すると「いいよ、出ようよ」と即答(驚) 「面白そうじゃん」とか言ってるし(驚異)
そんじゃいっちょ、楽しんでくるか。
で、次の日の夜、六本木ヒルズへ。
ABEMAはテレビ朝日とサイバーエージェントの共同事業なので、スタジオはテレビ朝日の本社内です。
Mステスペシャル放送中で、打ち合わせの時間にはミスチルが屋上で演奏してました(超余談)
さて、本番(本題)
二人とも全く緊張せず、全く普段どおりで、オットが関係ない話を長々とするのも、全くいつも通り(汗) でもまあ、これが失語症なのでと、できるだけ口を挟まず隣で座っていましたが、最後は「終了」のカンペが出てるのに止まらないので、制止しました。
で、今日の午前中、昨日の放送を無料配信で見たところ
「ぼく、関係ないこと言ってるねえ」
オットと出演者の皆さんとの会話は、一見、ちゃんと成立していましたが、実は質問の意図を正確に理解できていないところが、随所にありました。たとえば、ひろゆきさんからの「お酒を飲んだり、怒ったりすると、言葉の出方が変わるか」という質問のポイントは「意識や感情の変化(高ぶったり緩くなったり)と発話との関係」です。これをオットは「お酒を飲むとどうなるか」だけをキャッチして「お酒は飲まなくなった」と反応。そこから「もともと飲んでない」さらに「なぜもともとお酒を飲まないのか」を延々と話し出す。ここまでくると、おそらく話し始めた理由(お酒を飲むとどうなるか、に対する答えを言うのだ)も忘れてしまっています。
あとからゆっくり落ち着いて、客観的に見返すことで、それに気づけたのは進歩かも。
そして「失語症のことをわかってもらえるなら、これからも出る」と言ってます。凄いな。