BLOG版ウチの失語くん

職場での雑談(発症6年11カ月2日)

Posted on 2019年6月21日

復職して5年と1カ月、最近、職場での雑談が楽しくなってきたという。

オット「前は、喋りたいことがうまく言えないから、いいやと思って黙ってたの。それで、わーっと相手にいっぱい話されて、何言われてるのかわからなくなったの。でも、周りの人が僕の言葉の状態をわかってくれてきて、言えなくても、ちゃんとした言い方じゃなくても、待って聞いてくれるようになって、喋れるようになった」

先回りしないで、待つ。

失語症の人とコミュニケーションをとるときに、最も大切で難しいことを、職場の方が自然にできるようになっているなんて。すごいなあ。ありがたいなあ。5年という年月の力を感じるなあ。

自分は(オット以外の失語症の方と接するときにも)ちゃんと待てているだろうかと自省する言語聴覚士4年目の夜。

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みなさまからのコメント

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  1. らぁちゃんママ

    「先回りしないで、待つ。」

    その通りですね^^
    しかし、待つことの難しいこと。

  2. まりも

    家族が失語症になり半年です。
    先回りしないで待つという状況を教えてください。
    「夏休みのニュース」の動画のように、言いたい単を語当てにいかなくては話がすすまないのです。

  3. 米谷 瑞恵 Post Author

    まりもさん

    ご家族が失語症になって半年なんですね。
    どうすればコミュニケーションがとりやすくなるか、
    ご家族もまりもさんも試行錯誤していらっしゃるところだと思います。

    「先回りしないで待つ」というのは、シチュエーションにもよりますが
    「言おうとしていること」にできるだけ耳を傾ける、ということでしょうか。

    もちろん、まりもさんが書かれているように
    「ひたすら耳を傾けている」だけでは話が進まないことが多いので
    聞き手側が「当てにいく」ことも必要ですよね。
    ただ、そのときに、矢継ぎ早に「こういうこと?こういうこと?」と質問して焦らせないよう
    また、相手の言いたいことを勝手に「こういうことでしょ」と決めつけないようにすれば
    それが「先回りしないで待つ」とだと思います^ ^

    • まりも

      それでいいんですね。多分できていると思います。
      じっと耳を傾けて、話している内容を推測しながらずっと聞いているだけだと、「わかってないなー?」と言われ笑 当てにくるのを待っているふしがあるんですよ。
      全く解らない時には申し訳ない気持になります笑 コツが掴めたらいいんだけど。

      • 米谷 瑞恵 Post Author

        わからないこと、ありますよー。私はいま言語聴覚士として様々なタイプの失語症の方とお会いしていますが、どうしてもわからないときは、どうしてもわからないです^ ^; 
        どうしてもわからないときは「ごめんね、わからなかった」と一緒に残念がっています。「伝えたい」「わかりたい」という気持ちを共有できればいいなあと思っています^ ^
         

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